翻訳の基本

翻訳について簡単にご紹介します。

母国語へ翻訳する
翻訳の業界において、原則として他言語から母国語に訳すのが基本です。理由は、文保正しい文になり、読者にとってわかりやすいということです。混乱や誤解が防げ、信頼感を高めることも重要な特徴です。

一方、文が不自然な場合、意味の解釈に困難するとともに「これ、本当に当てにできるのかな」と悩まされることがあります。企業イメージにも影響を及ぼすかもしれません。

母国語へ翻訳するのが理想とはいえ、母国語以外の言語に訳すことは少なくありません。その場合、上記のこのような問題を回避する為に、 「ネイティブチェック」を含む翻訳工程を構築することがあります。そこで、ネイティブ(ある言葉を母国語として話す人)が文章をチェックし、不適だと判断した文保などを修正します。

ただし、意味不明確な訳、最悪の場合意味が間違っている訳だとすると、文保などを修正しようとしても正しい訳になるとは限りません。結果として、翻訳品質の保証にはなりません。

翻訳の品質を確保するには、やはり母国語に訳す方法が最適です。

また、近年海外販売戦略により、英語から多言語への展開が必要になっています。高度の英訳ならしっかりした基盤となります。

意味の確認
翻訳の目的は、他言語でコミュニケーションを取ることなので、訳文は原文に忠実でなければいけません。その秘訣として、和文の内容を理解してから英文を書くのが不可欠です。意味不明な記述があった場合、GLCでは、「意味の確認」という重要なステップを適用します。詳細はGLCの翻訳工程をご参照下さい。

ここで簡単な例を挙げましょう。

原文:「ネジを緩めて、カバーを開く。」

疑問にも思わないような文ですね。ただし、英語に訳す場合、ネジの本数によってネジを単数形(screw)か複数形(screws)のどちらかにしなければなりません。上記のような記載だけでは、本数の判断は出来ません。

一方、一般的な業者に依頼する場合、実作業を下請けの翻訳者へ委託 します。ところが、通常の仕事の条件上余裕がないので、意味不明な部分を適当に訳していくということが実情です。

翻訳の仕事は難しくて、頑張り屋の翻訳者は尊敬すべきものだと思います。しかし、いい仕事をしたくても、通常のやり方では「意味を確認しながら」というのはとても無理に違いないです。

他言語へ直すことはジグソーパズル、との筆者の考え
世間で翻訳は、単に単語を置き換えて文保を適用するものだとよく思われているのではないでしょうか?

言葉の変換は、そう論理的にはいかないと私は思っています。それより、もっとアナログ的で、ジグソーパズルの方に近いと感じています。ピースを組み立ていきますが、「いくつかがない!」というのが翻訳者の大きな悩みです。

このように翻訳をジグソーパズルに例えると、存在されているピースがわかりやすい部分に相当し、まずそれらを組み立てます。ないピースは、意味不明な部分を代表します。それらを、絵に合わせながら作り直すのが「意味の確認」に相当します。いい仕事をするのに不可欠な作業だと私は思っています。